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竹田 歴史講座

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第15回秋山庄太郎記念米沢市写真文化賞が発表
 


1 米沢市は、同市と関わりが深い写真家秋山庄太郎氏(1920~2003)の功績を称え、写真文化の振興に寄与することを目的に、平成19年(2007)に「秋山庄太郎記念米沢市写真文化賞」を創設した。令和2年(2020)は新型コロナウイルス感染症のため開催を中止となったが、令和3年(2021)に再開し、第15回となる令和4年(2022)は、9月27日、置賜総合文化センターで同賞の発表が行なわれた。(写真上=記者発表を行う中川勝市長)

2 はじめに、主催者の中川勝米沢市長が「第15回を迎え、これまで全国から多数の作品をご応募いただいた。素晴らしい作品に目に触れることができて大変に嬉しく思っている。」と挨拶を行った。
 続いて文化賞1点、花部門と自然・生き物部門の各1点の部門賞計2点、米沢賞1点、さらに入選として花部門10点、自然・生き物部門10点、人物・スナップ部門10点の計30点の受賞発表が行われた。
 第15回同文化賞には、全国から最年少13歳(男性)から最高齢90歳(男性)までの応募人数319人(第14回440人)、応募点数1,097点(第14回1,447点)、応募枚数1,178枚(第14回1,538枚)と前回より減少したが、これは令和2年が開催されたかったため、その分が第14回に応募増となったもので、令和4年は例年なみの応募人数や点数となった。
 担当する米沢市教育委員会は、第15回目を迎えた米沢市写真文化賞の成果として、「全国各地から応募を頂いていることから写真文化賞の知名度はそれなりにあると考えている」とし、「今後は若い世代の応募をもっと増やしたい」と話している。米沢賞は米沢市を撮影ポイントにしているものを対象にしている。米沢市のホームページで、第9回からの入賞作品を見ることができる。

7 今年の文化賞には、花部門から谷野和恵さん(68歳、山口県山陽小野田市)の「雨上がりのバラ」が受賞した。(写真左=谷野和恵さん)
 谷野和恵さんは、「この度は、秋山庄太郎記念米沢市写真文化賞の最高賞を受賞させていただき、大変うれしく思っています。この作品は、山口県宇部空港のバラ園で、にわか雨が降り、その中で撮影した写真です。これからも、一期一会の出会いを大切にし、撮影をしていきたいと思っています。有難うございました。」とコメントを発表した。
3 作品は、雨露をしのぐように清楚に咲いたバラを撮ったもので、葉の下から花がのぞき、アングルや画面構成が秀逸で、花の色のオレンジが葉っぱのグリーンの中に冴えている。
(写真右=文化賞を受賞した谷野和恵さんの作品)





4 部門賞では、人物・スナップ部門に山田晴之さん(59歳、神奈川県横浜市)の「興味しんしん」が受賞した。
 撮影された場所は、千葉県浦安市郷土博物館で、左右対称の構図の真ん中に子供がいるというのが特色。どっちに入ろうかと迷っている子供が微笑ましい。写真の風呂屋は、昭和を感じさせる懐かしい時代のもので、同博物館内に再現された街並み展示の一つ。
(写真右=山田晴之さんの作品)

5 自然・生き物部門では、伊藤一夫さん(73歳、福島県二本松市)の「春の兆し」が受賞した。二本松市塩沢山ノ入ダムで撮影され、画面を斜めに2分割した構図で、左半分は冬の氷で覆われ、右半分は青空と白い雲が水面に映り、春の季節の到来を感じさせる。このような自然現象を被写体として発見するのは、普段から季節感を感じ取っているからか。
(写真右=伊藤一夫さんの作品)



6 米沢賞には、花部門から鈴木博明さん(76歳、山形県米沢市)の「夜桜」が受賞した。撮影場所は、松が岬公園で、トンネル構図の中に人や橋、それを取り囲むように桜を配置し、ライトアップされた上杉神社の夜桜の魅力が表現されている。



 入賞作品展は、令和4年10月25日(火)〜10月30日(日)まで、よねざわ市民ギャラりーで開催される。また、授賞式は同年10月29日(土)14:00から同ギャラリーで行われる。また第14回秋山庄太郎記念米沢市写真文化賞入賞作品展が、令和4年12月15日(木)〜12月21日(水)まで、東京都新宿区四谷1丁目のポートレートギャラリーでおこなされる。

入賞作品写真提供=米沢市教育委員会