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南陽市(白岩孝夫市長)は、2月22日、同市出身でフェンシング女子エペ日本代表として、2004年アテネ、2008年北京オリンピックに出場した池田めぐみ氏(43)が代表理事を務める一般社団法人YAMAGATA ATHLETE LAB.(ヤマガタアスリートラボ、所在地:高畠熱中小学校サテライトオフィス)と「健康まちづくりの推進に関する包括連携協定締結式」を行い、池田氏を「南陽市健康まちづくりアドバイザー」に委嘱した。
「南陽市健康まちづくりアドバイザー」とは、第6次南陽市総合計画に掲げる「健やかで安心な暮らし・子育て」の実現に向けて、スポーツを通した健康づくり施策の具現化のため、多様な取組を推進する際に専門的見地からの助言を行うことや、地域などで健康体力づくりに取組む団体等へアドバイザーを派遣するもの。
南陽市が池田氏を同アドバイザーに委嘱した理由は、同氏が持つトップアスリートとしての経験とネットワークを活かして、市民の運動機会の確保とフレイル予防、生きがいづくりなど、体と心を整える活動(コンディショニング)を取り入れた健康づくりを推進するとともに、中学校活動の地域移行に関する受け皿整備を図ることなどを目的にしている。
白岩孝夫市長は、「膨大なものを持っている池田氏の抱負な経験を、南陽市の健康づくりに活かしていきたい。南陽市で実際に行い、そこをスタートとして山形県に拡がっていければ」と挨拶した。
池田めぐみ氏は、「山形の食やここにあるものを活かしながら、健康、まちづくりに関わりたい。子供や市民のため、体と心を整える活動を実施したい」と抱負を述べた。池田氏は、コンディショニングという言葉について、「すべてのパフォーマンスを発揮するために自分を整えること」と述べ、アスリートとして競技に向かうためには、自分の体や心を整えることが大事だったとし、これを発信していくことが自分の役割と抱負を語った。
南陽市では、令和5年度当初予算の中で、「中学生部活動の地域移行準備事業」として、予算化し、その受け皿の一つとして、YAMAGATA ATHLETE LAB.がコンディショニングの提供や、実施体制の構築を進めていく。また同市は、今後、国の補助メニューなどを活用しながら予算化を図り、学校体育やスポーツ少年団等へアプローチを広げ、学校と地域の交流、市民講座の開催、福祉支援の展開を目指すほか、持続的にコンディショニングを提供するための人材育成を進めていく予定である。
プロジェクトの第一弾として、3月4日(土)、南陽市民体育館武道場において、「令和4年度南陽市スポーツ協会指導者研修会 コンディショニングセミナー(市スポーツ協会主催)」を開催する。池田の他に、コンディショニングの第一人者であるR-body(株)で、スポーツ医学博士の鈴木岳氏を講師に、中学生や指導者がコンディショニングについて学ぶ予定。第一部(午前11時〜午後0時30分)は、指導者研修会、第2部(午後1時30分〜2時30分)は市内中学生、教職員、部活動指導者、保護者向けに(定員60名)コンディショニング体験を行う。
問い合わせ 一般社団法人南陽市スポーツ協会事務局 TEL 0238-49-2600