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竹田 歴史講座

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建立以来121年、烏帽子山八幡宮で注連縄掛け替え
 

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 商売繁盛、交通安全、縁結びなどでの信仰が篤い、南陽市の烏帽子山八幡宮で、4月18日、建立以来121年を迎えた大鳥居の注連縄掛け替えが行われた。同鳥居は、烏帽子山八幡宮の裏山から切り出された石材を使用して建立されたもので、石造り継ぎ目無し、そして日本一の大きさを誇っている。 
 新しい注連縄は、赤湯小学校6年生児童102名の鼓笛隊が先導して、午後1時に市内赤湯北町を出発し、清水町、本町、表町などを回り、会員が注連縄を担いで八幡宮へ通じる急な石階段を登り、掛け替えをする大鳥居に到着した。
 午後2時から注連縄掛け替えの安全を祈る神事が行われた後、児童たちや観光客が見守る中で、法被を着た注連縄保存会会員2人が梯子を掛けて大鳥居に登り、まず鳥居に2台の滑車を掛けて古い注連縄を降ろし、次に新しい注連縄を引き上げて左右で固定した。重さが約300kgある注連縄は、注連縄保存会会員が冬期間に作ったもので、縄の中に番線を入れて強度を保っている。
 注連縄の掛け替えの間中、烏帽子山八幡宮禰宜が児童たちにどのように大鳥居が建立されたかの説明などを行った。この行事を通し、子供たちの地域の伝統ある文化を理解してもらい、青少年の健全育成、地域の活性化につなげたいとしている。掛け替えは約1時間で無事に終了し、掛け替えが終わるとその場にいた人たちから拍手が舞起こった。
 同神社敬神会の神尾伸一会長は、「沢山の方々に御参集を頂きありがとうございます。継ぎ目のない日本一の大鳥居を誇りとして、注連縄掛け替えを毎年開催しています。」と述べていた。
 大鳥居の大注連縄用材藁を使用したお守りが配布されたほか、初の試みとして、八重桜を塩漬けしたものにお湯を注いだ桜茶が参集した人たち振る舞われた。
 当日の烏帽子山の桜は、一部を除きほとんど散った状態だったが、バスでの観光客の姿も見えて観光シーズンの到来を感じさせるものだった。
 同神社敬神会は、今年6月に建立以来121年を迎えた大鳥居の補修工事を行うことにしている。