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田んぼアート米づくり体験事業推進協議会(佐藤雄二会長)が主催する「米沢田んぼアート2023 稲刈り体験」が、10月1日、米沢市簗沢にある田んぼアート水田で開催された。
(写真右=展望台にある説明看板)
観光誘客や子供の稲刈り体験、食育教育などを目的に、平成18年から実施されてきたが、受け皿となる地元の受け皿体制や資金などの諸課題から、第17回となる今年で田んぼアート事業は終了することとなった。
この日は子供130人を含む約260人が参加し、米沢市三沢コミセンで受付と開講式を行い、その後歩いて水田に移動した。
(写真左=当日の刈りとり前のアート水田)
稲刈りを行う水田は約5反歩あり、すでに黄金色や黒っぽい色をした稲は刈り取りを控えて頭が垂れていた。今年の絵柄は、かねたんとおせんちゃんのマスコットキャラクターと、今までありがとうの文字が「はえぬき」(緑色)と4色(紫、黄、白、赤)を使って田んぼに描かれた。田植えから、稲刈りまでのおよそ4か月間、ライブ映像で見ることができる。検索「米沢市田んぼアート」。
作業説明の後、展望台に据えたカメラに向って、全員で記念写真撮影を行い、いよいよ稲刈りが開始された。
(写真右=展望台のカメラに向かって万歳)
参加者は長靴を履いて一列に並んで、鎌を使って次々と稲を刈っていた。同協議会関係者は、今年は高温のため米の品質に若干の影響があると話していた。
佐藤会長は、「(時間が経過する中で)人的な協力体制が難しくなり、田んぼアートが今年で終了することになったことはとても残念です。特に地元の三沢東部小学校が統合により廃校(令和5年3月)となったことが大きい。地域づくりに有効なイベントであり、今後、日本一、東北一とかインパクトのある内容にした上で、国、県、市などから資金面などを含む支援をいただければ仕切り直しをして再開できるかもしれない」と話していた。
参加費を支払った参加者には、収穫したお米2㎏、また田植え体験と稲刈り体験両方に参加した人は5㎏が渡される。また小野川温泉入浴券(当日限り有効)がプレゼントされた。
米沢市で開催されるお祭りがまた一つ灯火を消すことになった。
(写真左=稲刈りがスタート)