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米沢市が主な舞台となる長編アニメーション映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」(監督:柴山智隆、企画・制作:ツインエンジン、制作:スタジオコロリド)が、令和6年5月24日からNetflixでの世界独占配信及び全国のイオンシネマ12か所で公開される。
3月18日、このアニメーション映画の概要や実施事業の内容などに関する記者会見が置賜総合文化センターで開催された。主催は「米沢アニメツーリズム誘客推進協議会」(伊藤優子会長)。
(写真右=記者会見の模様)
伊藤会長は、米沢市がロケ地になったり理由として、「柴山監督が愛知県常滑市出身で、姉妹都市の関係にある愛知県東海市(知多メディアスネットワーク)と米沢市のケーブルテレビ局(株式会社ニューメディア)とのつながりで、株式会社ニューメディアに対してアニメ映画のロケ地に関して協力依頼があり、2022年に柴山監督らロケ班が2回米沢市を訪れた」と経緯を述べた。
また日本のアニメは海外でも人気が高く、米沢市の地域振興・観光振興につなげ、さらにインバウンド観光も期待できるもので、昨年11月に、米沢商工会議所、米沢観光コンベンション協会、国際交流協会、米沢市観光課、山形大学、米沢女子短期大学、置賜総合支庁など12団体から構成される産学官がメンバーの「米沢アニメツーリズム誘客推進協議会」(米沢市の株式会社ニューメディア内)を設立したことを紹介した。
柴山監督の経歴は、スタジオジブリを経て、スタジオコロリドで数多くのCMや映像作品に参加してきたが、長編アニメ「泣きたい私は猫をかぶる」で長編監督デビューし、「好きでも嫌いなあまのじゃく」は2作目となる。
(写真左=監督、声優のプロフィール)
ストーリーは、山形県に住む高校1年生の八ツ瀬柊(やつせ・ひいらぎ)は頼まれごとを断れない性格だが、一生懸命にやってみるもうまくはいかず、親友と呼べる友達もいない。季節外れの雪が降ったある夏の日、人間の世界に"母親を探しに来た"という鬼の少女・ツムギに出会う。柊とは正反対の性格で、自分勝手な鬼の少女ツムギと柊が繰り広げる青春ファンタジー。
八ツ瀬柊を小野賢章、鬼の少女・ツムギを富田美憂が演じる。小野は、「泣きたい私は猫をかぶる」にも出演した。富田は実力派として頭角を現し、快進撃を続ける注目の若手声優。
アニメの中では、米沢駅前や米沢商業高校など、馴染み深い米沢市の実際の風景が描写されているのも見所のようだ。
「米沢アニメツーリズム誘客推進協議会」は、この長編アニメを応援する「好きあま@米沢応援隊」を発足した。映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」を見て、作品の舞台である「米沢市」に興味を持ち訪れるきっかけとなり、実際に訪れた人が楽しんでもらえるような事業に取り組む。
(写真右=伊藤会長:右二人目、鈴木事務局長:左)
事業の主なものとしては、
①ロケ地となったスポットを掲載した観光マップを作成し、観光施設や宿泊施設などに設置配布する。
②作成した観光マップをもとに、作品に登場する主要スポットを巡るスタンプラリーの実施。
③米沢市民無料試写会の実施。5月11日(土)、イオンシネマ米沢において、12:00からと16:40からの2回、小学生親子ペア(対象:小学4・5・6年生と保護者)各回50組100名、中学生以上ペア(対象:中学生以上大人含む)各回50組100名の合計400名を無料招待する。
応募期間は、2024年4月1日〜4月20日(土)23:59締切。応募方法はGoogleフォームに記入の上送信。抽選の上、4月末に当選通知を郵送する。イオンシネマ入場時に、当選通知と引き換えにチケットを手渡しする。詳細は「好きあま@米沢応援隊」のWebサイトで知らせる。
④キャラクターの等身大パネルやポスターなどを展示し、情報提供とフォトスポットとして楽しめる特設コーナーを、主要観光関連施設雨やロケ地などに設置する。
⑤「好きあま@米沢応援隊」の公式SNSやウェブサイトを開設する。
⑥公開直前特別番組として、制作風景や監督インタビューを収録した特別番組をNCV9チャンネル(制作:株式会社ニューメディア)で放送する。
⑦ノベルティグッズの制作と販売。
⑧協力事業所によるコラボ企画の実施。米沢市内事業所向けの説明会を3月19日(火)に実施する。
米沢市観光課は、「米沢アニメツーリズム誘客推進協議会」に対して、令和5年度に300万円の補助金を予算計上したほか、山形市や株式会社ニューメディアからの協賛を含め、全体予算として600万円の予算を組んでいる。その支出としては、令和5年分が版権使用料、令和6年度は国の交付金を活用しながら事業の準備をしたいと話している。
米沢市教育委員会は、アニメの内容が「恋愛もの」という性質から、「学校での集団鑑賞はなじまない」という判断だが、学校を通してチラシの配布は協力したい意向。米沢市の「広報よねざわ」4月1日号、NCV9チャンネルの4月番組案内の表紙に、「好きでも嫌いなあまのじゃく」の場面をタイトルに印刷してPRする予定である。
問い合わせは、
「米沢アニメツーリズム誘客推進協議会」担当 事務局長 鈴木美由紀さん
TEL:0238−33−0222 email:yonezawa.anime@gmail.com