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第65回米沢牛枝肉共進会、需給が安定し落ち着いた価格帯に

1 第65回米沢牛枝肉共進会(主催 米沢牛銘柄推進協議会)が令和6年12月5日、米沢市食肉センター(米沢市万世町片子)で行われ、威勢の良い手締めでセリを開始した。(写真右=米沢牛枝肉市場セリの資料写真)
 この日のセリには、上場の87%が5等級という高品質な枝肉が揃った。平均単価は3,276円(税込)と前年同時期の4,073円(税込)と比較すると、落ち着いた価格帯となった。
 この背景には、全国的に和牛市場において需給バランスを取り戻しつつあることや、米沢牛の頭数が安定しており、全国的な需要に応える体制が整っていることの表れと考えられる。
 チャンピオン牛は、高畠町の日下渡さんが生産した黒毛和種雌(476kg、A-5、BMS:12)が選ばれ、1㎏あたり枝肉の最高単価は5,740円(前年同時期9,606円、税込)、1頭あたりの最高単価は、273万2,335円(同383万2,602円、税込)の値をつけ、佐藤畜産食品(株)(山形市)が落札した。その肉質と美しいサシが高く評価された結果によるもの。
 各等級別では、A‐5は3,390円(同4,082円、税込)、A‐4は2,507円(同3,389円、税込)だった。
 概況としては、観光業と外食産業の回復が追い風となり、米沢牛の全国的な認知度と支持は拡大している。令和6年は、出荷の「おもて年」として供給が豊富で、一時的に需要を上回る状況も見られたが、第65回米沢牛枝肉共進会では、需給のバランスが取れた環境の中で、安定した市場取引で終えた。
 米沢市では、令和6年12月1日の広報よねざわで、150年前に横浜に生きた米沢牛を曳いて行き、仲間に振る舞い、その美味しさを世に紹介した英国人チャールズ・ヘンリー・ダラスの特集を掲載したほか、12月には横浜市の市営地下鉄で米沢牛の広告を掲載するなど、すき焼きの街米沢をチャールズ・ヘンリー・ダラスや米沢牛と関わりのある横浜でPRを行った。