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令和7年の米沢牛枝肉市場初セリが1月9日、米沢市食肉市場(米沢市万世町片子)で行われ、威勢の良い手締めでセリを開始した。(写真右=米沢牛枝肉市場セリの資料写真)
令和7年初セリには、74頭(前年同時期65頭)が上場され、購買には18社(前年同時期24社)が購買に参加した。初セリとして史上最高値を記録した前年から、今年は参加の購買者も大きく減少し、販売金額は、9,178万4,959円(税込)で、昨年の1億468万7,847円(税込)を12.3%下落した。また1キロ当たりの平均単価は、今回が2,697円(税込)で、前年同時期の3,547円(税込)から23.9%下落した。
今年は年末年始の休暇が9日間と例年以上の長期休暇となり、飲食店を中心に年末年始は好調な出荷が続いたという声も一部では聞かれたたものの、米沢牛の出荷がいわゆる表年にあたり、供給が需要をやや上回る傾向が見られることや、ウクライナ戦争に端を発した世界的な資源、穀物価格の上昇、円安などの影響により物価が高騰し、消費の先行きの不安から積極的な仕入に至らなかった事が要因として考えられている。
株式会社米沢食肉公社の佐藤康寛社長は、「今年は明治8年、英国人チャールズ・ヘンリー・ダラスが帰任に当たって、当地から横浜に生きた牛を引っ張っていったという故事により米沢牛が広く世の中に知られるようになって150年となる。この節目に当たって種々のPRを通して、この1年が価格的にも銘柄的にも大きく躍進してくれることを期待したい」と挨拶した。
各等級別では、A‐5は2,774円(同3,679円、税込)、A‐4は2,359円(同3,024円、税込)だった。