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米沢市窪田町にある千眼寺(せんげんじ、鈴木一志住職)で毎年恒例の年越餅つきが12月4日に開催され、早朝5時半から午後2時半までの間11回の餅つきが行われ、若い男性の威勢の良い声が響きました。
この餅つきは、寛永18年(1641)、虫害による大凶作にみまわれた村人が保呂羽堂の縁の下の砂を撒いたところ、その田だけは豊作になったことから、村人が感謝の餅を供えたのが始まりとされます。
この日は、保呂羽堂餅つき有志会(加地秀治会長)の20代~40代の会員20人余りが鉢巻、上半身裸で餅をつきました。
臼が3個用意され、蒸したもち米が入れられ、初めは煉歌を歌いながらゆっくりと煉り、次に威勢の良い掛け声とともに搗き、最後に揚歌を歌いながら餅の塊を一気に天井へと持ち上げクライマックスを迎えました。
この日つかれた餅は8俵余り(500㎏)で、お寺の檀家らが手分けして、納豆餅、あんこ餅、雑煮餅にして訪れた人々に振舞いました。またお供え用の小さな餅や大きな餅も女性たちの手で作られました。搗きたての餅はとても柔らかく風味も最高で、例年1,000人以上のお客が訪れています。
(2020年1月3日16:30配信)