newtitle



画像04が表示されない

竹田 歴史講座

▲トップページへ戻る

笹野観音「十七堂祭」で火渡り行、家内安全や無病息災を




 米沢市の笹野観音幸徳院で、1月17日、毎年恒例となっている「十七堂祭」柴燈大護摩供火生三昧(さいとうおおごまく かしょうざんまい)と呼ばれる火渡りの行が行われました。このお祭りは、山伏(修験道)の行者や参拝者が護摩札を奉持しながら火の中を歩いて渡るものです。
 山伏がホラ貝を吹きながら境内に入り、観音堂に参内して一周した後、杉葉や木を積み上げた護摩壇(ごまだん)の前で、悪や災いを払う祈願を行いました。苦悩や罪を焼き尽くすと言われる火を放つと護摩壇は勢い良く燃え上がり、煙がもうもうと空に向かって立ち上りました。
 護摩壇の火が弱まると火渡りする場所を綺麗に整地して、幸徳院住職を先頭に山伏が次々と残り火の上を裸足で渡り切りました。次に住職の「やー」という掛け声とともに、お札を手にした参拝者が火渡りを行い、今年1年の家内安全、無病息災、大願成就などを祈りました。この日は外国人を含む多くの写真愛好家が盛んにシャッターを切っていました。
 笹野観音幸徳院は、征夷大将軍坂上田村麻呂が千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)を迎えて祀り、弘仁(こうにん)元年(810)7月に落成し、1200年余りの歴史を有する古刹です。