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中学校の図画工作(美術科)の教員として37年間勤務し、退職後は米沢市芸術文化協会会長として、長らく米沢地域の芸術文化を牽引してきた亀岡博氏(米沢市東2丁目在住)の作品を展示する「亀さんのZAKKA展」(亀岡博造形展)が6月27日から7月2日までよねざわ市民ギャラリーを会場に行われています。
亀岡氏は、今年3月に満87歳となり、お世話になった先輩や仲間、家族への感謝の気持ちを込めて、この展覧会を開催したものです。
展示された作品は、絵画、塑像、レリーフ、書道、ポスター、年賀状、陶芸、スケッチなど180点あまりで、会場を所狭しと展示されています。
作品は、テーマごとに区分けされていて、中には昭和30年代に描いたスケッチ、平成12年に訪れた中国での旅行スケッチ、昭和50年に日水展で入選した滑川温泉の水彩画などが連作として展示されています。亀岡氏は一つのテーマを決めると、数年にわたり納得できるまで集中して作品制作に取りかかってきました。
青森ねぶた祭シリーズでは、数年にわたりねぶた祭に通い、作品からは熱気あふれるねぶたの様子が迫力を持って迫ってくるようです。米沢牛の恩人といわれる英国人チャールズ・ヘンリー・ダラスのレリーフは、亀岡氏が米沢ダラス協会から委嘱されて制作したもので、米沢市松が岬公園にそのレリーフをはめ込んだ石碑が平成19年に建立されました。
亀岡氏は高畠町和田にある仕事場で作品制作に打ち込んできました。人生の集大成とも言える展覧会は、亀岡氏の多彩な才能と努力家としての一面を示しています。