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米沢市が発祥の地である帝人株式会社(本社 東京都千代田区霞が関3丁目)は、米沢市館山(遠山町)にある御成山公園の「人繊工業発祥之碑」前で、9月29日、創立105周年碑前祭を挙行しました。同社は5年ごとにこの場所で碑前祭を開催しています。
帝人の前身は、明治45年(1912)4月、旧米沢高等工業学校(現山形大学工学部)の教授となった秦逸三氏(明治12年生まれ、広島県出身。一高、帝大工科応用学科卒)が人造絹糸の研究を行い、その製造法を完成して、大正7年6月17日、館山製糸場跡に帝国人造絹糸株式会社を創設(現米沢市立第三中学校)、わが国で初となる人造絹糸の製造を開始したのが始まりです。その後、昭和6年(1931)に米沢工場を閉鎖し、広島に工場を移転しました。
この日は、帝人株式会社代表取締役社長執行役員CEOの内川哲茂(あきもと)氏、帝人フロンティア株式会社代表取締役社長執行役員平田恭成(やすなり)氏、米沢市の中川勝市長、他に山形大学、米沢商工会議所、米沢繊維協議会などの関係者らが集まりました。
はじめに、上杉神社 大乗寺真二宮司による神事が執り行われ、出席者は次々と玉串を捧げました。出席者で記念撮影を行った後、直会に移り、創業者の秦逸三氏や創業時代の先人たちに思いを馳せていました。