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(公財)近野教育振興会奨学金事業が移管、奨学生対象拡大へ


  

 米沢市内の高校生を対象に、32年にわたり奨学金事業を行ってきた公益財団法人近野教育振興会(鈴木佐知子理事長)は、このほど、公益財団法人イオンワンパーセントクラブ(森 美樹理事長、千葉県千葉市)に事業承継を行い、8月1日に解散し、11月10日、グランドホクヨウにおいて、奨学金事業移管記念式典が開催されました。記念式典では、鈴木佐知子理事長が創設者の故近野兼史氏の小売店事業の歩みや近野教育振興会の32年の歴史を振り返りました。

 近野教育振興会の設立者である故近野兼史氏は、昭和32年、米沢市に「かくだい食品株式会社」という小売店舗を開設し、岡田卓也ジャスコ元社長との出会いにより、昭和48年、イオンの前身であるジャスコ株式会社と合併しました。68歳で経営を離れてからは、平成4年3月、「明日の日本を支え、日本の健全な発展を期し、国際社会の範となる若き人材の育成を図る」ことを目的に近野教育振興会を設立し、(設立趣意書)これまで485人の高校生に対して、返済義務のない奨学金を支給したほか、平成13年には米沢市教育委員会に、「教育研究奨励基金」を贈与し、市内の小中学校、養護学校の研究活動を支援しています。毎年秋に奨学生たちが集まり、桜の木の「奨学生記念植樹式」を開催しました。平成26年、これらの功績が認められ、近野兼史氏に「米沢市功績章」が贈られ、平成28年、近野氏のご息女である鈴木佐知子氏が理事長を引き継ぎました。

 事業承継を受けた公益財団法人イオンワンパーセントクラブは、平成2年に設立されたもので、イオングループで生まれた利益の1%相当額を環境・社会貢献活動に取り組み、東北ジャスコチェーン設立当時からの縁で、イオンワンパーセントクラブが近野教育振興会の奨学金事業を承継することになったものです。
 イオンワンパーセントクラブは、事業承継を機に、奨学金対象者を山形県置賜地区の高校生に拡大するとともに、同地区から大学や短大に進学する高校生への奨学金事業をスタートします。高校生奨学金は、給付型で置賜地方にある高校に在学する高校生を対象に、各学年20名の計60名が1年間にわたり、月額2万円(年額24万円)の支給となります。大学生奨学金は、給付型で置賜地方にある高校に在学する高校生を対象に、毎年5名を選考し、大学等卒業の年の3月まで、月額5万円(年額60万円)と、他に受験助成金最大10万円、入学一時金一律10万円が給付されます。ただし、大学等への進学までは、「奨学生内定者」となります。
 詳しくは、公益財団法人イオンワンパーセントクラブ 近野教育振興基金担当 電話 043−212−6023までお尋ねください。