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里山ソムリエ®黒田三佳さん、『森とかてもの』を出版




 米沢市南原に住む黒田三佳さんは、一度の旅で訪れた米沢に魅せられ、デンマークで暮らした後、平成13年以来、東京から移住し、歴史ある里山の森で子育てをしながら企業での人材育成や子どもの英語教育などを行っています。黒田さんは、6月16日、『森とかてもの』(発行所:山形会議パブリッシング)と題する本を出版しましたが、出版に先立ち、6月12日、自宅裏にある庭でお披露目の会が開催され、友人ら約40人が集まりました。黒田さんは出版に至った経緯などを紹介し、出版に際して協力いただいた人たちに感謝の言葉を述べました。

「かてもの」は、第9代米沢藩主上杉鷹山(1751〜1822)が、享和2年(1802)、家老の莅戸善政に命じて編纂させたもので、野原に生えている82種の救荒植物の調理法、保存法、味噌の製造9種、かてものとして植えておくべき野菜、干物9種、さらに魚鳥獣肉について記している本です。当時、米沢藩内に広く配布させ、それは現在の米沢においても市民の食生活に大きな影響を与えています。
 黒田さんの住む南原は、江戸時代、米沢藩の下級士族が半士半農を営んだ場所です。米沢は雪が多く長い冬を越すために、上杉鷹山は飢饉に備えて、もみ蔵を城下に配置したほか、食べられる野草を『かてもの』の中で紹介し、藩士に見分け方や食し方を教えました。黒田さんの庭は、400年余り前、米沢藩初代藩主上杉景勝の宰相、直江兼続の菜園だったという場所です。1,100坪の森が奥まで続いています。ここでは幼稚園児童らに向けて、「森のようちえん」がしばしば開かれ、自然と直に親しむ環境が整っています。

 黒田さんは、令和4年5月、『森に暮らす』(発行所:山形会議パブリッシング)を著し、大反響を巻き起こしました。南原の自然と植物、人々の生活と交流など、米沢市郊外にある里山の四季の魅力を十分に伝えるものです。そして、この度の『森とかてもの』は、自宅裏に広がる風光明媚な森とそこから得られる自然の幸と恵みを紹介しました。
『森とかてもの』では、48種類の食べられる野草を紹介したほか、イタリアンやスイーツのおすすめレシピも掲載、また上杉鷹山の「かてもの文化」を未来へ伝えていきたいという思いが込められています。本文中の美しい写真は、黒田さんの自然を見つめる優しい心を通して写されています。米沢を全国、そして全世界に発信するとても魅力的な本が登場しました。

書 名 『森とかてもの』
著 者  黒田三佳
発行所  山形会議パブリッシング
定 価  1800円+税(1,980円)