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竹田 歴史講座

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NPO法人かにの家 阿部英利氏


 特定非営利活動法人(以下NPO法人)置賜自然と共育の村 かにの家(黒澤巌理事長)は、障がいを持つ人たちへ教育訓練を行い、就労支援を昭和53年から続けてきた。さらに平成22年10月、米沢市御廟にコミュニティマーケットをオープンし、かにの家で製造した食品や農家が生産した野菜などの直販を始めた。管理者の阿部英利氏にその中身を伺った。

ーーコミュニティマーケットは、どのように運営されていますか。

阿部氏 運営主体はNPO法人置賜自然と共育の村 かにの家が行っています。かにの家で製造した食品を販売する「まいどや」と農家が生産した野菜の直販部門「彩菜館」の二つで構成されています。まいどやギャラリーも同時に開設致しました。

 私はかねて市内にお店を出したいと考えていましたが、顔見知りのそのスーパーの社長さんから店舗が空くと聞いて早速お借りすることにしたものです。

ーー開設から3か月が過ぎましたが、反響はいかがですか。

阿部氏 市民の方々からの反応は上々ですね。障がい者団体が経営している点への理解を頂いていることで、市民の皆さんがよく足を運んで下さいます。とりわけ、野菜の販売は結構人気を頂いております。

 かにの家で教育訓練を受けている人達にとっても、自分たちが作ったものが目の前で売れていくという体験は何よりの喜びと思いますし、かにの家を巣立って自立の道を進むときの大きな励ましになるのではないかと思っています。単に社会参加というだけでなく、障がい者が自立していく上でお金を稼ぐ、あるいは利益を生み出すという経済の仕組みを覚えてほしいと思います。販売が上手くいけば、工賃を上げることもできるわけです。働く場が豊かになっていくようにできればと思います。

ーー運営上の課題は。

阿部氏 秋頃は農家から野菜が大量に入ってきて、それなりの販売実績を得ることができましたが、冬場はどうしても入荷量が減少します。水耕栽培などを行っている農家がありますので、その野菜を仕入れることなども考えています。

 店舗では学校給食の地産地消を行おうと考えている農家が出品していますから、段々と輪が広がっていければと思っています。

ーーかにの家の現状は。

阿部氏 かにの家は、昭和53年から知的、精神、身体に障がいを持つ人たちへの教育訓練と就労支援を続けてきました。障がい者福祉サービスは多岐にわたっていますが、かにの家の位置づけは、生活介護や就職を目指すための就労支援を主に行っています。現在、入所者は22名、うち男性が17人、女性が5名です。パンとか、お菓子、お総菜などの生産を行いながら訓練を続けています。国に制度としては訓練の位置づけですが、私としては入所者には労働の対価としての工賃として、最終的には雇用契約を結んでいきたいと思っています。

 現在、置賜圏内からかにの家のマイクロバスでピックアップして、当かにの家まで通われています。

ーーここで訓練を受けた障がい者の方々のその後は。

阿部氏 教育訓練を重ねた結果、この4年間で17人が一般企業に就職しています。その仕事の中身としては、農家のお手伝い、畜産、スーパーなど多くの職種で活躍しています。

 障がい者に合った、これがぴたりという仕事を見つけていくことが長続きの第一条件です。障がい者が自らの仕事を通して積極的に社会参加できるような機会を広げていきたい。これからも頑張っていきますので、応援をお願い申し上げます。



あべ ひでとし
 昭和29年米沢生まれ。米沢興譲館高校、中央大学文学部哲学科卒業。所沢市にある秩父学園障がい者施設職員養成所修了。東久留米市立養護学校勤務。昭和53年、米沢市口田沢にかにの家を設立、施設長。隣接の保育施設やまびこ園理事長。