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葉月句会
米沢俳句会
律義者八月七日芋を掘り 石口達郎
一仕事する度着更へ油照り 磯部知子
老鶯や水音清き峡の里 伊藤 勉
叔父逝きて仏手柑咲く許し得し 小川孝子
朝顔の巻きつく釣瓶いまいづこ 神原省治
吊橋の声に揺れたる夏帽子 木村正子
蟬時雨ただ只管に二分音符 佐々木昭
逃げ去りて幼泣かせし兜虫 佐々木泰子
都会子の田舎時間やかぶと虫 佐々木清子
夕映えの紫陽花のつゆ彩変えし 佐藤和雄
浴衣着てイヤリングの娘走りゆく 佐藤君子
唐黍にかじりつく我生きるなり 高橋寿子
中元やカルピス互いに贈り合ふ 田中寛子
ぎこちなく暑い空気がのしかかり 足澤 聡
空蟬に枝を貸しをり白芙蓉 永井しげ子
小雀飛べ親の隔つる夏木立 原田芦雪
蒼穹や高速道に百日紅 渡部美知子
平成28年(2016)8月20日(土) 於 米沢市西部コミュニティセンター
(2016年8月24日14:05配信)