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(公財)農村文化研究所(遠藤宏三理事長)は、8月3日(土)午後1時から4時30分まで、米沢市の伝国の杜大会議室において、第37回農村文化ゼミナール、第3回置賜未来塾を開催する。
今年のシンポジウムテーマは、「いま、戦争を考える。米澤からの返信」。
人類の歴史を振り返ると、有史以来、常に戦争を行い、他人の土地や財産を奪ってきた。そして、近代においても、植民地を通して巨万の富を手にして、繁栄した歴史を持つ国家が少なからずある。
人間はなぜ、戦争をするのだろうか。動物の世界では、食物連鎖として弱肉強食が当たり前であるが、それは己の生命を維持するために必要なことでもある。人類も他の動物と同じように、生存本能の中に強いものが弱いものを滅ぼし、自分のものとするようにプログラムされているのだろうか。あるいは、人口の爆発的増加を抑制するために、人間の数を減らすために神の摂理が働いているのだろうか。はたまた、戦争は人間が自由を得るための戦いなのか。古代ギリシャの哲学者たちは、いかに平和を作り出すかが哲学のテーマの一つであった。
一昨年に始まったウクライナ戦争、そして昨年のイスラエルとパレスチナ間の戦争、他にも世界の各地では紛争が起こっている。20世紀、核兵器を手にした人類は、一瞬にして人類を滅ぼしてしまう危険性をはらんでいる。まさに聖書の中にあるように「禁断の木の実」を食べてしまったことになる。
農村文化研究所には、戦争資料館が併設されている。先の大戦で亡くなった兵士が書き残した手紙、遺品などが展示されている。小さな資料館ではあるが、戦争を身近に感じることができる資料がある。
主な展示を取り上げると、日中戦争において、出征から戦死に至った石川一美上等兵の資料。2名の上官から遺族に宛てた「戦死状況」報告と弔慰文のほか、生前の手紙、万年筆、手帳、石鹸から、葬儀、見舞い帳などが保存されている。
次は、特高警察関連資料では、ほとんどの資料が敗戦後に焼却処分されたとされるが、土蔵の中に保管されてあったものが土蔵解体の折りに発見されたもので、当時の特高の重要項目や活動状況が推測される。思想犯や共謀罪の他、戦前は学校での教育方法、作文なども捜査対象となった。大学や研究機関が調査のために訪れることもある貴重な資料となっている。他には、軍事郵便、勲章、軍人手帳、奉公袋、軍装、軍靴、磁石、絵馬、日の丸寄せ書き、図書などが展示されている。
今回のゼミナールでは、駒澤大学教授の加藤聖文氏が『戦争はなぜ起きるのか』と題して基調講演を行う。パネリストには、神奈川大学名誉教授の佐野賢治氏、山形大学講師の阿部宇洋氏、ライターの佐藤良一氏、農村文化研究所理事長・同戦争資料館館長の遠藤宏三氏が参加する。戦争資料館の資料などを通して、米沢から全国に戦争に関するメッセージを発信する。
(写真左=過去に開催された農村文化セミナールから)
資料代として、500円。定員は先着80名。
申し込みは、TEL 0238−37−5362 email:noubunken@gmail.com