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県議会で夜間中学開設の請願可決、米沢市で「自主夜間中学」開設

 

1 山形県に夜間中学の開設を求める請願が、10月9日の山形県議会において可決されたことを受けて、「米沢・置賜 自主夜間中学の会」(武田徹会長)は、10月10日、山形県庁において記者会見を開き、11月30日、置賜総合文化センター(米沢市)において山形県初の「自主夜間中学」を開設すると発表した。(写真右=県庁で記者会見する武田徹代表【右から二人目】ら)

 山形県議会への請願は、「夜間中学校開設を進める会」(武田徹代表)が昨年2月に提出していたもので、子どもの頃に学習機会が得られなかった人、家庭の事情、不登校、病気等で卒業したが満足に学べなかった人たち、外国にルーツがあるなど、様々な背景を持つ人たちの学びを保障するため、山形県に公立夜間中学を早急に進めることを求めたもの。
 平成28年12月に成立した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の確保等に関する法律」第14条では、すべての地方公共団体に、夜間中学等の設置を含む就学機会の提供等の措置を講じることが義務付けられた。
 南東北3県では、公立の夜間中学が、仙台市立南小泉中学校夜間学級、福島第四中学校天神スクールで開校、また福島県郡山市では公立ではない「自主夜間中学」が開いている。令和2年の国勢調査では、最終卒業学校が小学校の人は、山形県で15849人、米沢市で約800人いる。
 請願に対して県教育委員会は、「山形県夜間中学在り方検討委員会を設置し、夜間中学のニーズ調査や市町村の意向調査を行いながら、設置主体や設置場所、設置時期などについて同委員会で検討することや、ニーズ調査で14件、市町村への意向調査では設置の意向がある市町村はない」と意見を付している。
 「米沢・置賜 自主夜間中学の会」では、公立の設置を待たず、まず米沢市に「自主夜間中学」を開設し、県内4ブロックに広げていきたい考え。米沢に開く自主夜間中学では、「学ぶ楽しさを知る、基礎的な知識を得る、世代間交流を通して自分自身を見つめる、学び直しの場として積極的に社会に参加する」を目標に、米沢を中心に置賜地域に住む人が対象で、授業は、国語、社会、数学、英語を基本に、講演会、レクリエーション、料理教室、芋煮、探求活動、生徒自らが参加、発表する等、また実施日は最低週一度開催し、曜日、時間帯は希望者の要望(アンケート)を聞いて決めたいとしている。
 会場は、米沢市内コミセン等を検討中で、今後米沢市と相談する。授業料は基本的に徴収せず、講師(教え手)やスタッフはボランティアで運営する。教員免許は不要。説明会は、11月30日午後1時30分から置賜総合文化センター301号で開催する。

【問い合わせ】
「米沢・置賜 自主夜間中学の会」(武田徹会長)
電話 080−9628−6807 FAX 024−558−3973
メール kuro.koro0301@gmail.com