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山形県教育委員会は、義務教育の未修了者に学び直しの機会を提供するため、市町村教育委員会代表や有識者等による「山形県夜間中学在り方検討委員会」を設置し、夜間中学のニーズ調査や夜間中学設置に関する市町村の意向調査、設置場所、設置時期などの検討を行い、昨年12月、2027年4月に山形市の霞城セントラル内に「夜間中学」を開校する方針を示した。
この原動力となったのは、昨年2月20日に山形県議会文教公安常任委員会に対して、「夜間中学の開設について」の請願を提出した「夜間中学校開設を進める会」(代表 武田徹氏)。山形県に夜間中学の開設を求める請願は、昨年10月9日の山形県議会において可決された。
一方、山形県に請願をおこなった武田徹氏が会長を務める「米沢・置賜 自主夜間中学の会」は、山形県による夜間中学の設置を待たず、昨年11月30日、まず米沢市に「自主夜間中学」を開設した。ここでは、「学ぶ楽しさを知る、基礎的な知識を得る、世代間交流を通して自分自身を見つめる、学び直しの場として積極的に社会に参加する」を目標に設定した。対象者は米沢を中心として置賜地域に住む人で、国語、社会、理科、数学、英語を基本に、講演会、レクリエーション、料理教室、芋煮、探求活動、生徒自らが参加、発表する等のカリキュラムと、最低週一度の開催、曜日、時間帯は希望者の要望(アンケート)を聞いて決めることや、授業料は基本的に徴収せず、教員免許不要、講師(教え手)やスタッフはボランティアで運営するという方針を打ち出した。
2月14日、米沢市八幡原にあるテクノセンターを会場に、2回目となる「米沢・置賜 自主夜間中学」が開催され、この日は、講師(教え手)やスタッフ、不登校の子どもを持つ保護者、中学校の教科を学び直したいという成人など、計10人が集まり、参加希望者のニーズの聴き取りをおこなった。
成人の女性は、「母の介護もあったので、何かしないと認知症になりそうな気がする。自分自身、親のために義理で勉強してきたようなところがあり、中学の教科を学び直したい」と参加の動機を語った。
また不登校の子どもを持つ保護者は、「小学校4年生3学期から不登校になり、現在、中学生。米沢の自主夜間中学がどんなものか、情報を知りたいと思い参加した。」と述べ、「学校に行けないことで、ゲームに夢中になり昼夜逆転の生活、ゲームの世界でしか生きていられない現状。」という家庭状況も報告された。さらに、「他人が怖くシャットアウトしているので、フリースクールに通うのは大変、不登校の子供が行ける場所がない。」という状況を述べた。
それに対して、武田氏は「学び直したい大人と不登校の子供たちが一緒に学び合うという夜間中学であっても良い。不登校の子供には学校に行かなくても(気にせずに)良い。『米沢・置賜 自主夜間中学』のことを保護者から子供に話してもらい、次回に一緒に参加してほしい。」と話した。
今後の運営について、武田氏は「米沢・置賜 自主夜間中学」においてどのような授業を行うのかについては、すでに自主夜間中学を開催している福島県の事例などを参考に、実際のサンプルを示していきたい。」と述べている。
次回は、3月8日(日)13時30分からテクノセンターで開催する予定。
【問い合わせ】
「米沢・置賜 自主夜間中学の会」(武田徹会長)
電話 080−9628−6807 FAX 024−558−3973
メール kuro.koro0301@gmail.com