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座の文化伝承館改修へ山形市・川西町在住者が3,300万円寄附

2 米沢市丸の内1丁目にある「座の文化伝承館」は、昭和51年に上杉家第16代当主の故上杉隆憲氏が自邸として新築し、その後、上杉氏が東京に転居したことから、平成元年、米沢市が土地・建物を譲り受け、内部改修・静山庵増設を行った。平成2年から、座って日本文化の心を育む活動の拠点として、茶道、華道などを始めとする和の文化を行う貸館施設として市民に利用されている。
(写真右=毎年、座の文化伝承館で開催されている市民茶会、資料写真)

 令和6年12月、近藤洋介市長に対して、施設が経年劣化により老朽化や、利用者の高齢化、若者の和室離れなどにより改修の必要性が高まっているとして、米沢茶道連合会を中心とした有志が3,300万円の寄附を行うとして施設改修の要望を出した。
 寄附を申し出たのは、山形市蔵王半郷在住の海藤敏氏(さとる、73歳、自営業)・美和子氏(73歳)の夫妻が3,000万円、川西町上小松在住の伊藤ヒサ子氏(80歳)が300万円の計3,300万円。
 具体的な要望としては、茶室が和室(畳敷き)のみのため、椅子でお点前ができる立礼式(フローリング)の茶室の設置と、廊下等の軋んでいる床や狭隘な男子トイレの改修を求めるもので、米沢市はこれを受けて、立礼式(フローリング)の茶室、待合室の新設について概算費用を算出した結果、実施設計400万円、工事費4,600万円の計5,000万円となり、寄附額を1,700万円超える見込みとなったが、多額の寄附であるため庁内で検討し、不足分は一般財源を充当して実施することで庁内で合意し、設計・工事費用を令和8年6月補正予算に計上することとした。
 なお、一般財源のうち、一部ガバメントクラウドファンディングを実施する。目標額は、200万円で、返礼品等事務費を差し引き、約100万円を充当する予定。

1 5月19日、海藤敏・美和子夫妻と伊藤ヒサ子氏は、米沢市役所に近藤洋介市長らを訪れ、寄附贈呈及び感謝状贈呈式が行われた。
(写真左=左から、伊藤ヒサ子氏、近藤洋介市長、海藤敏氏・美和子氏夫妻)

 寄附者の紹介に続いて、贈呈式に入り、はじめに海藤敏氏が挨拶、「この度は、上杉様から米沢市が受け継いだ伝承館の改修工事にご協力させて頂きありがとうございます。これからは良い建築環境の中、様々な市の文化活動に利用して頂けることは喜ばしい限りです。米沢市の交流人口拡大に寄与できることも期待できます。」と述べた。
 次に海藤美和子氏は、「この度は私たちが熱望していました伝承館の改修につきまして、多くの皆様のお力を頂きまして改修できますこと、誠に感謝申し上げます。これからの米沢市を担う若い方々が伝承館を使用して頂き、伝統文化を継承して頂くことを願っています。」と述べ、伊藤ヒサ子氏は、「微々たるものですが、伝承館に立礼席を設けて頂けることで感謝申し上げます。若い方や高齢の方で体に支障のある人も本当に助かりますので、そのような席を長い間待ち望んできましたので嬉しく思っています。」と挨拶した。続いて海藤敏氏が代表して目録を近藤市長に手渡した。
 寄附贈呈後、近藤市長が海藤敏氏、海藤美和子氏、伊藤ヒサ子氏の3名にそれぞれ感謝状を贈呈した。近藤市長は、「この度は、伝承館の改修費用として、海藤様ご夫妻3,000万円、伊藤様300万円の合計3,300万円という大変に貴重な、多額のご浄財をご寄付頂きました。心から感謝、御礼を申し上げます。この資金を是非立礼席にというご意向を受け賜らせて頂き、早速予算を組ませて頂いて、立礼席を中心とする座の文化伝承館の改修事業に取り組む準備を進めたいと思っております」と御礼の言葉を述べた。
 海藤美和子氏は、静岡県熱海市の出身で、ご主人の母がお茶をやっていたことから始め、40年の経歴。現在、裏千家和恵会に所属している。4年前まで夫妻で米沢市に在住していた。伊藤ヒサ子氏は、表千家まこと会に所属している。

3 今後のスケジュールは、令和8年6月定例会で補正予算が成立後、7月から9月に実施設計、10月から令和9年に改修工事が行われる予定である。立礼式の茶室の新設により、若者世代を含めた様々な世代に利用促進の働きかけが期待できることや、小・中学生への茶道体験等の場を提供していきたいとしている。さらに、施設の一般開放により庭園や茶室を含めたくつろぎの空間提供、会議・研修会等の活用、各種催しものとの連携を図っていくことにしている。