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上杉邦憲氏への「米沢市名誉市民称号」贈呈式と祝う会



 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授で、上杉家第17代当主である上杉邦憲氏への米沢市名誉市民の称号を贈呈する式典とお祝いの会が10月19日、米沢市で開催されました。
 米沢市名誉市民は、米沢市の住民又は米沢市に特別縁故の深い人で、政治、経済、文化、教育、産業その他広く社会の進展に貢献し、市民から郷土の誇りとして深く尊敬されていると認められるものについて、市長が議会の同意を得て名誉市民の称号を贈るものです。これまで4人に贈られており、前回からは21年ぶり、今回の上杉氏で5人目となります。
 上杉氏は、昭和18年東京都の出身で、昭和43年に東京大学工学研究科修士課程を終了後、長年にわたり宇宙工学の分野で活躍し、特にハレー彗星探査機「さきがけ」、「すいせい」、後の宇宙探査ミッションで多用されたスイングバイ航法を確立した「ひてん」、さらに世界で初めて、小惑星から試料採取を成功させた「はやぶさ」など、数々の宇宙探査ミッションを率い、成功を収めました。令和5年には、国際宇宙航行連盟(IAF)の殿堂入りに位置付けられる「Hall Of Fame」の一員として採択されました。
 また公益財団法人米沢上杉文化振興財団や公益社団法人米沢有為会の名誉会長などを務められ、米沢市の歴史と文化の振興に大きく寄与しています。
 贈呈式は、午後2時から米沢市役所本会議場で行われ、上杉氏、紀美子夫人が近藤洋介市長の先導で入場し、大きな拍手で迎えられました。開式のことばに続いて、国歌 君が代、市民歌の斉唱、市民憲章が唱和されました。近藤洋介市長が式辞を述べ、さらに上杉邦憲氏に名誉市民証、名誉市民章、功労金が贈呈されました。
 上杉氏は、名誉市民の称号贈呈を受けて挨拶し、「米沢市の持つ歴史的な魅力を内外に発信していきたい」と挨拶しました。
 続いて出席者は市役所1階の市民ホールに移動し、上杉氏の肖像除幕式が行われました。上杉氏、紀美子夫人がロープを引くと上杉氏の肖像が現れました。

 午後4時からは、グランドホクヨウを会場に、「名誉市民上杉邦憲様を祝う会」が開催され、220名余りが出席しました。種村信次実行委員長挨拶に続いて、近藤洋介市長、国会議員などの来賓挨拶、その後、記念品、花束贈呈が行われました。上杉氏は挨拶の中で、小惑星探査機「はやぶさ」の命名の経緯や吉良家に養子に入った義周公について話しました。
 京都の金剛流若宗家、金剛龍謹(たつのり)氏が、米沢金剛会の謡いで祝謡(仕舞「高砂」)を舞い、会場は荘厳な雰囲気となりました。