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南陽市立赤湯中学校で、10月31日、文化の祭典「赤中祭」が開催され、地域の様々な領域で活躍する人を講師に迎えて、地域に根付いた文化体験を行う「地域ふれあい体験講座」が行われました。これは地域の人と直接ふれあいながら、異学年の仲間と協力して活動することで、学年や世代を超えた交流の輪を広げようと開催されているものです。今年は囲碁、手話、着付け教室、短歌、民話の語り部、フラワーデザイン、アマチュア無線など、18の体験講座が設けられました。
まず午前8時30分から体育館で開祭式が行われ、講師の紹介や実行委員長と校長の挨拶、全校合唱「生きている証」が声高らかに響き渡り、開祭宣言がおこなわれました。続いて午前9時から2時間にわたり、各教室に分かれて「地域ふれあい体験講座」が開催されました。
このうち、アマチュア無線の講座(担当:南陽アマチュア無線クラブ 会長 古川源次氏 JA7DRJ)には、女子中学生1名を含む1年生から3年生16名が参加しました。
山形県電波適正利用推進員協議会会長の田中俊明さん(JA7LOX)が、無線の歴史や電波の利用状況、なぜ不法電波や不法無線局が社会に重大な影響を与えるのかなど、ビデオ放映とリーフレットを配り説明しました。
辻浩明さん(JG7CSM)は、アマチュア無線の「体験運用」について説明しました。体験運用は、免許のない人も免許のある人のもとで無線交信に触れる機会を作る目的で、令和5年3月の法律改正に伴ってスタートしたものです。南陽アマチュア無線クラブは、昨年から赤湯中学校で「体験運用」に取り組んでいます。辻さんは、生徒たちに体験運用の想定問答集を配りながら、交信の仕方や話題の内容などを丁寧に説明しました。
生徒たちは3班に分かれて、HF帯、VHF帯、UHF帯(D−STAR)の周波数でそれぞれ体験運用を行いました。HF帯の交信では、直線で190キロほど離れた茨城県筑西市のアマチュア局、UHF帯ではD−STARと呼ばれるインターネット回線を利用した通信方法で、岩手県花巻市のアマチュア局とつながりました。