![]() |
サクランボの高温障害及び凍霜害を回避する画期的な特許を取得・公開している上山市楢下在住の発明家鈴木嘉光さんは、4月7日、楢下にある自園地のサクランボ園において、山形県内のサクランボ農家へ参考にしてほしいと、高温障害を回避する「シャワー法」(特許公開中)について実演を行いました。
サクランボ王国山形県は、2022年から2025年にかけて、「高温障害」による結実不良により大幅な収穫減と軟化と言われる品質不良が発生し、農家は大変な被害を被っています。
鈴木さんは、この高温障害の原因が、萌芽期から開花始めの生育ステージ(4月中旬頃)に、気温が20度以上になると、ジベレリンという内生ホルモンが発生することで、花芽の雌しべの組織(雌性器官)が破壊されることが原因であることを突き止めました。その対策として、防除機等を用いて日没まで断続的にサクランボの園地全体に散水することで、花芽の雌しべの組織の熱を放散して、高品質なサクランボを安定的に生産させようとするものです。
鈴木さんは、山形県内の農家に対して、令和8年4月から令和9年6月まで、この回避法に関する発明特許の利用を許諾(無料)しています。
山形県内では、今年は4月5日の週に「紅秀峰」、そして4月12日の週に「佐藤錦」が萌芽期を迎えることが予想されます。鈴木さんは、萌芽期に気温が20度を超えた日が1回でもあると、「高温障害」となる可能性が極めて高いとして、「シャワー法」を是非試してほしいと農家に促しています。
4月7日、防除機を用いた散水方法を見学したいという人の求めに応じて、「シャワー法」の実演を行いました。通常は薬剤などを散布する防除機のタンクに水を満たし、散水機として活用し、さくらんぼの園内をゆっくりと回りました。霧状になった水が園内に散水されると気温が下がり、同時に花芽にも掛かって温度を下げる働きをします。
鈴木さんは、「園地内に棒状温度計を掛けてモニターして、萌芽期から開花始めの生育ステージで気温が20度以上にならないように管理して下さい」と述べています。