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長井民芸館に新館オープン、暮らしやなりわいの用具を展示


 

 長井市横町にお住いの安部義彦さん(88歳、元中学校校長、長井市文化財保護協会顧問)は、自宅敷地内に「長井民芸館」と名付けた私設民芸館を作り、市民や観光客に展示しています。昨年6月には2棟目となる新館をオープンしました。
 安部さんが民芸品を収集し始めたのは、50年前です。教員として置賜地域の方々で勤務する中で、その地域での人々の暮らしに関係する生活用品や、なりわいに繋がる用具などを目にして、すっかり魅せられてしまいました。収集し始めると、安部さんの元には次々と品々が集まってくるようになり、自宅の一室では納まりきれないほどの量に達したため民芸館にまとめて展示を始めました。
 1棟目の旧館には、10個を超える昔懐かしい掛け時計が展示されています。時計には、針のある場所の円、振り子の場所の円、そしてその間に耳のように配置されている二つの円の4つの円がとてもユニークなデザインとなっています。カラフルなガラス容器は、昔、かき氷を入れた容器でしょうか、底が深く、半円状や円錐状のものがあります。昔懐かしい、雪ぞりなども展示されています。
 2棟目の新館には、十王焼のかめ、衣装タンス、ワラ細工品、木工品、長井つむぎ、長井さしこなどを展示しています。米沢藩第9代藩主上杉鷹山は殖産振興を奨励し、成島焼も庶民に広がりました。十王焼は、その成島焼の作風を受け継いでいます。館内には、大小の十王焼が展示されていて、その点数の多さには目を見張ります。長井さしこは、米沢藩で引き継がれてきた「原方さしこ」とはデザインが違っていて、自由さが感じられます。長井つむぎは、男女共に優雅な雰囲気を感じさせます。衣装タンスは、前面に金属製の金具の装飾が施され、木のぬくもりと金具のデザインがマッチして豪華なものとなっています。女性が嫁入りの際に持参してきたと言われているものです。
 長井民芸館は、火、木、土、日の午後1時30分から午後4時まで開館し、入館料は無料です。館内の案内や説明を希望する場合は、早目に申し込みしてください。冬季は休館となります。

 所在地 〒993−0087 山形県長井市横町16−24
     電話 0238−84−7474 安部義彦さんまで。